2024.04.09 15:00冬講座第3回今期の最終回は構図についてお話ししました。描画技法に注目されることが多い植物画ですが、作品全体の印象を左右するのは構図です。魅力的に見せるための方法を駆使すると、鑑賞者の視線の動き方をコントロールすることができます。講座では、余白、三分割法、黄金比、不当辺三角形、視線の誘導といっ...
2024.03.14 15:002回目の講座前回の課題は鉛筆デッサンでした。皆様、なめらかな球体を描写できましたでしょうか?なかなか課題の目的が伝わりにくいところがあり申し訳ありませんでした。受講生の皆様同士で互いの作品をご確認くださったことで、この課題の意図を汲んでいただけていれば幸いです。基本をおさえることが上達への近...
2024.02.29 15:00冬講座第1回今期の冬講座は3回という、いつもより短い構成になります。どの回も基礎的な内容を中心に進めたいと考えています。短い回数でお話しできることにはどうしても限りがありますので、補足としてオンデマンド講座の動画をおすすめします。初めてご受講される方はどうぞご一考ください。作品制作に必要な、...
2023.11.29 15:00秋講座5回目秋講座の最終回は、描画の注意点についてお話ししました。まずは様々な側面から注意点を見ていきました。形を描写する際には姿勢や視点を変えないこと、絵皿に埃が入らないよう気をつけること、時間帯による環境の変化に気をつけること、モチベーションを保つことなど、どれも些細なことですが大事です...
2023.11.15 15:00秋講座4回目今回は作品に関するご相談をもとに彩色実演を行いました。葉の上に落ちた水滴を想定して、下地が透けて見えるタイプの立体を描写しました。また、モチーフの上に別のパーツが重なっていて、面が遮断されているときの注意点についてお話ししました。例えば、ジャガイモやサツマイモなどの立体物はそれ自...
2023.10.31 15:00秋講座3回目前回に引き続き、フェルデナンド・バウアーを一例に、制作前の準備段階に焦点をあてました。Jane Jelly 氏の研究、「Unlocking the Paintbox」から、長らく謎に包まれていたバウアー作品に記された識別番号の意味をご紹介しました。私の所属する学会の会報誌で取り上...
2023.10.19 15:00秋講座2回目今回は、基本となる植物の入手方法を確認し、それぞれのメリットデメリットを学びました。切花や鉢植えの植物は誰でも簡単に入手できる反面で、入手できる部位や形状が限定されます。それに対して、野生から採取したり自ら栽培する場合は選択肢が広がりますが、土地の管理者と交渉したり、栽培の世話を...
2023.09.30 15:00秋講座1回目道具の使い方について学びました。基本の道具プラスアルファとして、アメリカの絵具M. Graham、アーカイバルボード、水彩紙保存袋をご紹介しました。その他の便利な周辺機器に、小型卓上イーゼル、大型ルーペ、植物をのせる透明アクリル台など、実際に使われている画像と共に見ていただきまし...
2023.07.19 15:007月16日5回目の春講座、最終回の内容です。今回は植物の題材設定についてお話ししました。作品を作る前に、まずどのような情報を集めるか、どの程度の計画を立てておくかなどです。徐々に作品が増えてくると、それらに共通するテーマが見えてくると思います。興味のある植物のタイプがわかってきたら、同じ系...
2023.06.29 15:006月25日4回目の講座は、描画技法応用と題しまして、作品終盤の仕上げ工程に焦点を当てました。制作も完成に近づくと、全体におかしなところがないかバルールをチェックする必要があります。なぜなら、植物画では至近距離からの細密描写を行うことが多く、作品から距離をとって全体をみることが少ないからです...
2023.06.14 15:006月11日3回目の春講座では、彩色基礎というテーマで絵具と混色についてお話ししました。絵具に関して、いつもより皆様のご興味の高さを感じました。皆様それぞれ学習されたご経験を伺えて、私も楽しかったです。絵具えらびや使い方には絶対的なきまりごとはありません。あくまで私個人の一例をお話しすること...
2023.05.31 15:005月28日2回目の春講座は、前回に引き続き描画技法についての内容でした。立体的な植物を平面に描写するとなると、どうしても歪みが生じます。そして対象が複雑な色形になればなるほど、問題に気づかずに描き進めてしまうものです。どこかおかしいような…とは感じながらも、はっきりとした原因が見えてこない...