秋講座1回目
道具の使い方について学びました。
基本の道具プラスアルファとして、アメリカの絵具M. Graham、アーカイバルボード、水彩紙保存袋をご紹介しました。
その他の便利な周辺機器に、小型卓上イーゼル、大型ルーペ、植物をのせる透明アクリル台など、実際に使われている画像と共に見ていただきました。
私自身、最近新しく知ったものばかりでした。インターネットのおかげで、様々なラインナップの商品が手ごろに揃うようになりましたね。
特筆したいのは、拡大から色合わせまで、近年はスマートフォンが欠かせない道具として浸透していることです。なんと、実物を見るよりもデジタル画像を見ながら描画することが、植物画界隈の常識になりつつあるようです。
片目でアナログの顕微鏡を覗きながらのデッサンというのは、もはや時代に合わない手法なのですかね…。ちなみに私はいまだにこの方法を使っています。
植物画の描画に使われる道具類も、二、三十年のうちに徐々に変化しています。
以前は躊躇されていたようなものも、現在では当然のように利用されるようになりました。昨今の情報化社会に反映されるように、効率よく、短期間で、多くの植物を描くことが良しとされる風潮を感じます。
かつては時間をかけて訓練しなければたどりつかなかった水準に、便利な道具を使って誰でも簡単にたどりつけるようになりました。
個人的には動揺を感じることもありますが、新しいものを取り入れる柔軟性が必要なのかもしれません。
皆様の作品も拝見し、有意義な時間になりました。
セヌリエというフランスの水彩絵具も教えていただき、こちらも勉強になりました。ありがとうございました。
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