5月14日の講座

春の講座が始まりました。
今期は植物画の描画技法が主なテーマです。

技法とはいっても、現代の植物画は様々な画材で描かれているため、ひとまとめにくくることが難しくなりましたね。紙に鉛筆と水彩絵具というのも、あくまでひとつの手段でしかありません。同じく、制作スタイルも作者それぞれに異なる良さがあります。

そこで今期は、異なる画材、異なるスタイルであっても、なるべくそれらに共通する描画概論をお話ししていこうと考えています。

第一回目は、植物のアウトラインを描写する際に形の狂いやすいポイントを確認しました。間違えてしまうのにはいくつかの理由があり、それぞれに対処法があります。
今回は特にカップ型の花を例にとりあげ、その構造を模式的にひもといて行きました。見えない部分まで辻褄が合うよう、基本となる透視図の作図を行いました。

花の構造やアングルが複雑だと、つい雰囲気で誤魔化したくなるものですが、そんな時には基本の型が指針となってくれます。ポイントとコツを理解して、正しい形を描写できるよう意識してみてください。
最終的には、ご自分の描いた植物に対して、形の狂いがないか客観的にチェックを入れられるようになれば目標達成です。

お時間がありましたら、次回までに、さらにいくつかのバリエーションを練習してみてください。

Botanical Art Classes

池田真理子の植物画講座

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