2月28日

2回目の冬講座では、植物画の歴史面に焦点を当てました。
17世紀の女性画家、マリア・シビラ・メリアンについて、その生涯や、作品の特徴、技法などをお話ししました。

正確に描かれた昆虫の変態や、優美で独特な画風は、制作当時から現代まで人々の注目を惹きつけ続けています。
さらに作品を掘り下げていけば、エンボス加工やカウンターパーツの利用など、変わった技法を見ることができます。

自らの力で数々の壁を乗り越えて行った彼女の人生は、とくに現代女性に好まれるサクセスストーリーです。
逆境でも目標を見失わないたくましさ…、ほんの少しでいいからあやかりたいと思う今日この頃です。

Public domain 
Maria Sibylla Merian

次回は、展覧会環境や作品傾向についてお話しいたします。最近の海外展を例にとり、作品例やコンセプトをご紹介しようと考えています。
しばらくパソコン画面に向かって一方的に説明するスタイルが続いていますが、聴き手の表情を確認したり声を聞いていくことの大切さをしみじみ感じているところです。次回はせめて対話できるお時間を長くとろうと思います。どうぞこの機会に、ご質問ご意見などご用意ください。

Botanical Art Classes

池田真理子の植物画講座

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