学名表記

第7回目、10月11日の講習内容です。
作品展が近いということで、今回は学名表記の方法をお話ししました。詳しくはお配りした資料をご覧ください。

斜体での表記、二名法、sp.、var.、cv.などの記号、園芸品種名は斜体にしないことなど、学名にはいろいろとルールがあります。
学名やサインは記載してもしなくても構いません。そのあたりは作者の自由です。学名の他に、自分のサインや作品完成日、植物の採取・観察場所などの情報をいれることもできます。

例えば、下の作品ではEriobotrya が属名、japonica が種小名で、この2つが二名法の学名です。
Thunb.というのは命名者のThunberg,Carl Peter (1743・1823年)の略です。Lindl.はJohn Lindley (1799〜1865年)の略です。このように、命名者の名前がいくつかついている学名もあります。命名者の名前がついているものは、正式な「本名」のようなものです。

私は展覧会に出品する作品には、なるべく「本名」を記載するようにしています。また、小さな作品や習作などには、長い「本名」を記載するのか、それとも属名と種小名だけで済ませるかバランスを見て決めています。


次回は額装についてお話ししたいと思います。


Botanical Art Classes

池田真理子の植物画講座

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