木の葉化石
先日、那須塩原市の塩原湖成層から木の葉の化石を割り出しました。今から30万年前〜20万年前くらいに堆積した、第四紀中期更新世のものだそうです。
ミルフィーユのように薄い層が重なった石をハンマーやタガネで割ると、完全な形ではないながらもいろんな種類の葉がでてきました。ブナ、クリ、モミジ、時にはネズミやカエルなどの動物や昆虫も出てくるそうです。
残念ながら私には何の種の葉かわかりませんでしたが、どの葉も細かな葉脈や鋸歯までかなりはっきりと見えます。宝探しのような期待感があり、何時間でも没頭してしまいそうな作業でした。
「木の葉化石園」で発掘用の石を購入することができます。
後日、つくば市にある地質標本館で木の葉の化石を確認しました。
塩原湖成層の展示では、小さなクリの化石がありました。現在私達が食べている大きなクリの実は、このような野生種を長年かけて品種改良したものなのだろうと思います。
しかしながらこの化石が出土した更新世は、進化のものさしではつい最近にあたる新しい時代です。悠久の歴史にロマンを感じました。
(展示物の画像は許可を得て掲載しています。)
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