面相筆
前回、面相筆の販売のご要望がありましたので、9月の回にお持ちします。
私が使用しているのは喜屋のイタチ面相筆の1号です。喜屋は日本画用の画材を専門に扱っているお店で、上野に本店があります。
この筆は個人的にはとても親しみがありますが、初めてボタニカルアートを描かれる方には、あくまで細密描写用として使っていただきたいと思います。面相筆に加えて、ぜひ広い範囲を彩色するための筆を用意してください。
下塗りなどで広い範囲を彩色するのには、ラファエロの3番〜5番くらいが良いように思います。他に、ウィンザーニュートン、ホルベイン、日本画の彩色筆なども適しています。
私はほとんどドライブラシ技法で制作するため、現在はこの面相筆しか使っていません。先端が摩耗するたび頻繁に筆を新調するので、価格も重要なポイントです。自分の描画スタイルと価格を天秤にかけて、ちょうど良い筆を選んでいることになります。
受講生の皆さんにも同じ筆が適切かどうかはわかりませんので、色々試してみてください。特に、ナイロン製の毛でできた筆との使い心地を実際に比較してみてほしいです。
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