花の構造
2018年3月15日の講座の内容です。
今回はモクレン科の花をお持ちしました。りんぺん葉、萼、花弁、雄しべ、雌しべと、順番に取り外しながら、各器官のつき方や枚数を確認します。
花弁や雄しべは葉が変化して作られた器官です。一つづつ分解していくうちに、モクレン科の植物ではそれらが一連の螺旋状についていることを確認できます。中には雄しべと雌しべの移行部に、両方の特性を持つ器官がつくこともあるそうです。花が形成されていく進化の過程を見ることができます。
両性花であるモクレンは、雌しべが受粉し終わった後に雄しべが成熟して花粉を出します。開花1日目と二日目で変化することで、自家受粉をしないよう工夫しています。
作品として描く前に植物を分解すると、構造を理解することができて正確な描写に役立ちます。
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