ペン画
2017年12月2日の内容です。ペン画と彩色でのペンの使用についてお話ししました。
講座では、ロットリングとニッコーの丸ペンをご紹介いたしました。
通常の使用方法に加えて、彩色の際にも使える方法を実演いたしましたので、今後の作品で細密描写に役立てていただければ幸いです。
上の画像はオガサワラタコノキの雄穂と雄しべの拡大図です。ニッコーのつけペンで点描によって描写しています。タコノキの雄しべは複雑な作りをしていますが、乳白色で色味に乏しいため、単色での細かな描写が適していると考えました。鉛筆でも構わないのですが、ペンの方がより明確で強い印象を与えられると思います。
ただしペン画は修正しづらいので慎重さが必要です。どうしても修正したい場合は、少量ならカッターで削ると良いかもしれません。
追記
ペン画の修正は、狭い範囲なら消しゴムでも可能だそうです。また、紙の場合は表面をメスやカッターで切り取るのが効果的だそうです。
ちなみに、「植物画のかきかた」の著者であるキースウェストは、ロットリングペンよりも昔ながらのつけペンが好みだと記しています。
私はロットリングの針のような細さに感激したのですが、購入したイソグラフ2本ともがすぐに壊れて、ほとんど使えませんでした。繊細なつくりのため、ちょっとした振動で壊れるらしいです。高価なペンなので泣きたくなりました。
結局は、昔ながらのつけペンが重宝するというのに納得しました。
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