ツバキオイル

近所の公園でたくさんのツバキの実を拾ったのでツバキオイルを抽出してみることにしました。もしかしたら料理に使えるかもと期待しています。


外側の硬い殻をペンチで剥き、内側の薄皮もなるべく剥きます。中身だけをすりこぎで細かくすりつぶしていると、ねっとりと絡みつくような質感になってきました。

これを鍋でしばらく煮ると水面に油が浮いてきます。煮詰めたものをガーゼで包み、絞り汁だけをさらに煮詰めると、徐々に水分が蒸発してドロドロした液体になります。

ちなみに、途中で待ちきれなくなってこのドロドロを味見したところ、強烈なえぐみでしばらく立ち直れなくなりました。

ガーゼをフィルターにしてドロドロの液体を漉すと、下から一滴づつ、椿油が滴り落ちてきました!とても効率の悪い抽出方法です。

たくさん拾ったと思ったのですが、結局抽出できたのは7滴でした。

昔の人は大変だったな…と思いを馳せた次第です。


最後に抽出した油は、うっすらと黄身がかった透明で、それなりに香ばしく上品な味に感じました。


しかしながら、費やした労力を考えるともう二度と作らないなと思います。実用的に使えるかもという考えは甘かったことがわかりました。


Botanical Art Classes

池田真理子の植物画講座

0コメント

  • 1000 / 1000