12月の講座

年間講座に引き続き、月一度の補講が始まりました。
混色の練習となる簡単な課題に取り組んでいただき、穏やかなひとときになりました。

最近は寒い寒いと思っていましたが、寒暖差が大きいためか、日中の教室はむしろ暑いくらいでした。
乾燥が進み、青々とした植物は少なくなってくる季節です。
これからの時期は、枯れたモチーフが描きやすいかもしれませんね。


作品展から間もない講座にもかかわらず、新しく描かれた作品をたくさん見せていただき、私も楽しい時間を過ごしました。
どんな状況で植物が生えていた、苦労をして毎日観察をした、変わった匂いや手触りがした、描画のどの部分に工夫をしたといったお話しを伺いました。

たわいのない会話かもしれませんが、皆さんが楽しんで植物と向き合っていらっしゃるのがよくわかり、その制作時間を共有できることを毎回とても嬉しく感じます。
描画技術や科学的見地で作品が評価されがちですが、それだけでなく、制作する人間と植物の間にどんなやりとりがあったかが大事だと私は思っています。
作者の話を聞くことができると、同じ作品でも見え方が変わります。
こういった点は、例えAIが台頭しても、人の代わりにはならないところかもしれませんね。



次回は彩色について課題を用意いたします。
今年も残りわずかとなりました。
どうぞお体に留意され、よいお歳をお過ごしください。

Botanical Art Classes

池田真理子の植物画講座

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