11月13日
3回目の講座では、歴史面からまなびました。
現在SOMPO美術館で開催されている「おいしいボタニカルアート展」をご覧いただき、展示作品についてお話ししました。
ウィリアム・フッカーをはじめ、ノッダー、パンクラス・ベッサ、トゥルパンなど、ボタニカルアート史における重要作家の作品はいかがでしたでしょうか。
講座ではさらに、同時代の日本でどのような植物画が描かれていたのかを知るため、江戸時代後期に書かれた岩崎灌園の「本草図譜」と、「カーチス・ボタニカルマガジン」の挿図をご紹介しました。
当時の日本の作品と比較すると、西洋ボタニカルアートの巧みさがよくわかります。
鑑賞されることを意識して構図が練られている点や、陰影描写への配慮の差が顕著でした。
私たちが制作する場合も、重要になるポイントは同じです。
日ごろ意識せずにいることですが、基礎的な描画の概念がいかに大切であるかを改めて実感させられました。
Sydenham Edwards
Curtis's Botanical Magazineより
Public domain
次回は現代の作品から学びます。
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