10月30日

秋講座2回目は、構図について学びました。

植物画は一般的な絵画とは少し趣きが異なります。それでも、構図が重要な要素であることにはかわりません。
作品の印象を大きく左右します。

植物画を描く際には、分解図や拡大図などのパーツを同じ画面上にいくつも配置するという説明的な描写も行われます。
どこに何を配置するかは作者の采配にかかっているわけですが、構図がよく吟味されている作品は、説明図としても理解しやすいものです。

また絵画として考えた場合も、構図を工夫し鑑賞者の視線を誘導することで、作者が創り出したストーリーにより深く引き込むことができます。


今回は、基本的な構図法をいくつかご紹介し、それらをわかりやすく導入しているフッカーの作品を用いてパズル形式の課題を行いました。
いくつかパターンを拝見しましたが、同じパーツの組み合わせでも、配置が違うと作品イメージが全く異なりますね。
皆様の日ごろの制作のヒントにしていただけたらと思います。

Illustration of Prunus armeniaca 
Plate 39 labeled the Brussels Apricot 
William Hooker
Hooker’s Finest Fruits

Botanical Art Classes

池田真理子の植物画講座

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