課題 ③

オンライン講座で行ったデッサン課題をアップします。
今回は白黒の輪を使って陰影を学びました。

ただの白い輪であれば陰影は明確ですが、そこに色や模様が加わると本来の形を捉えづらくなります。
色の変化がありながら複雑にカーブする植物などは、難しく感じられて当然ですね。


1) 光源はひとつに絞り、反射光の影響を受けないよう、箱の中にモチーフを入れて観察します。今回は側面からの反射光を防ぐために黒い画用紙を置きました。鉛筆はHB、F、H、4Hを使いました。
テーブルに落ちた影や画用紙の質感などは描かず、模式的に描いていきます。


2) 輪の上下の中心を通る補助線をひきます。HBの鉛筆をつかいました。

3) 輪の輪郭線を描きます。本来は重なっていて見えない部分も透視図として描いています。

4) 白黒の境界を描きます。左右の側面に近づくにつれて幅が狭くなります。

5) 陰影が濃い部分、黒い部分から描き始めます。今回使用している鉛筆の中で最も濃いHBの鉛筆を使いました。

6) 陰影の薄い部分は修正が難しいため、4Hなどの硬い鉛筆を使い慎重に明暗をつけます。

無彩色のデッサンですが、固有色と明暗の違いを描き分けられているでしょうか?
白黒模様の切り替えに翻弄されず、輪全体に対する陰影が滑らかに描写できているか、確認してみてください。

Botanical Art Classes

池田真理子の植物画講座

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