9月17日

すっかり涼しく過ごしやすい季節になりました。依然として不安定なご時世の中、予定通り講座を行えることをありがたく思います。

市貝町ではまだ新型コロナウイルスの陽性者が出ていないため、集会にあたる講座にはむしろ非常に気を遣うところです。
密にならないよう二つのグループに分かれて課題を行う、空いた時間に参考作品から学んでいただくなど工夫しながら進めています。


5回目の講座では、基本となる彩色技法についてご説明しました。
筆に水分を多く含んだウォッシュ、ぼかし塗り、ウェットオンウェット、水分をあまり含ませないドライブラシ、ハッチング、点描について、実演と実技を通して筆運びを確かめていただきました。
経験者にはトチの実の彩色を課題とし、表面描写と立体描写を同時に組み立てていく方法を学びました。艶やかな実に映る鋭い光沢と、深い焦げ茶色のコントラストは、通常の重色ではなかなか表現することの難しい課題ではないかと思います。


基本的な彩色方法はご理解いただけたと思いますので、ぜひ秋の草木を探して描き進めてみてください。
次回は作品の構図についてご説明いたします。

Botanical Art Classes

池田真理子の植物画講座

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