6月4日
依然としてコロナウイルスへの不安が残るなか、ついに年間講座が始まりました。
教室の窓は大きく開放され、2メートル間隔に離された座席が用意されています。入室前のアルコール消毒、全員のマスク着用で、これまでとは異なる雰囲気でのスタートとなりました。
初めて受講される方々は、例年通り鉛筆によるドクダミの線画から始まりました。
どこにでも生えているドクダミですが、植物画に取り組まない限り、注意深く観察することはないのではないでしょうか。時間を忘れるように集中して描かれる皆さんの姿が印象的でした。
ドクダミは私の大好きな植物です。その魅力が少しでも多くの方に伝わることを願っています。
またカキドオシやクロチクなど、継続して受講されている方々の力作を拝見し、久しぶりに清々しい気持ちにさせられました。心のこもった作品には鑑賞者にまで気持ちを届ける力があることを再確認し、果たして自分の制作姿勢はどうだろうか…と背筋の伸びる思いがしました。
以前のように、一箇所に集まって作品を鑑賞できないのが残念なところですが、今後工夫していきたいと思います。
マスク着用のうえ、普段より遠く離れた後ろの方々まで声が届いていたか不安でしたが、なんとか問題なく終えることができました。
次回は立体の陰影描写について学びたいと思います。写実絵画の根幹を担う大切な要素ですから、何度も練習して感覚を掴んでください。モチーフはこちらで用意いたします。
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