制作
ウイルス対策のため、外出が憚られるご時世です。
こんな時こそ室内にこもって絵を描くチャンスなのですが、日々深刻さが増すニュースに翻弄されて、なかなか落ち着いた気分になりません。
そんなわけで、いまだにビヨウタコノキの制作途中です。雄しべが無数にあり際限がありません。雄花は乾燥して標本のように形が保たれているため、幸か不幸か、今後もたっぷりと修行を積めそうです。
とはいえ…植物画関係の知人達には、口を揃えるようにそろそろタコノキ以外の植物も描いたらどうかと言われています。
確かにそうだなと思う反面、新しいテーマを探すのはそれなりに労力がいるのでなかなか実現していません。
ボタニカルアート講座も中止になり、なんだか張り合いのない日々です。いつまでこんな状況が続くのかとつい悲観的になってしまいますが、大学では早速オンライン授業への切り替えが始まりました。携帯電話などで簡単に取得できるビデオ会議用アプリのおかげで、想像以上に対応が早いようです。
今後は一般社会でも、自宅での過ごし方の充実に関心が集まるのだろうと思います。
もしかしたら、学習院のボタニカルアート講座がオンライン化する日もそう遠くないかもしれません。
海外では、オンライン学習は小学生にまでも普及しており、そして植物画作家にとっても既に当たり前の講座運営方法です。慣れるまでは不都合もありそうですが、彩色のデモンストレーションなどをライブ配信できるので、使いようによってはおもしろそうな予感がします。
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