2月16日
冬講座の第1回目は立柱の陰影についてまなびました。
皆様の作品もますます魅力が増しており、改めて気持ちの引き締まる思いがいたしました。
今季もよろしくお願いいたします。
最近恒例になりました、ご質問にお答えいたします。
1) 構図に関する講座内容を設けてほしい。
今季3回目、3月15日にお話しできるよう準備いたします。
スライドにより、構図の骨組み、視線の誘導方法、色や重さとの関係などを図解いたします。
構図は非常に重要ですから、来季も含めて数回に渡りお話ししていきたいと思います。
2) 葉の緑色は三原色の混色によって作っているのか、または市販の緑色も利用するのか。(私が)使用している絵具名を具体的に教えてほしい。
基本的には数種類の黄色系と青系の絵具を混ぜて緑を作りますが、その時の状況と気分次第で市販の緑色も使います。
ご参考に、現在絵皿に出している絵具をご紹介します。(下線がついたものが緑色です)
シュミンケ: カドミウムイエロー、バーミリオン、コバルトターコイズ、ウルトラマリン、マンガニーズバイオレット、オキサイドオブクロミウム
ウィンザー&ニュートン: ペイニーズグレイ、ニュートラルチント、インディゴ、ペイレーングリーン
ダニエルスミス: ハンサイエロー、キナクリドンローズ、フレンチウルトラマリン、フタロブルー
絵具の数が増えるほど便利になるという訳ではないようで、結局は手元に把握できる数の定番色を使い回しています。
絵具を選ぶ際、個人的には耐光性を最も重視しています。耐光性や隠ぺい力が充分でないもの、複数の顔料が混ぜられたもの、レーキ顔料、名前にヒューやチントとつく色はなるべく避けるようにしています。
例えば、バーミリオン、カドミウム、コバルトなどは使われてきた歴史が比較的長く、顔料として信頼があります。残念ながら、これら重金属系の顔料は有害物としても名高く、人体や環境への配慮から徐々に廃止される傾向にあります。毒キノコがやけに美しいように、毒性のある顔料にも同じことが言えるのかもしれません。他の色と性質が異なり扱いが難しいと感じることがありますが、個人的には色の美しさを味わう喜びが勝るため長く愛用しています。
合う色、好きな色は人それぞれ異なります。
ご紹介した絵具は私の好みで選んでいますので、必ずしも一般的に使いやすいとは言えませんが…ご参考になれば幸いです。
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