3月の講座

すっかり温かくなりました。
今年は春の訪れが例年より遅かったためか、いっせいに花が咲いたように感じています。


3月の講座では、ごく最近のボタニカルアートの作品を、海外作家を中心にご紹介しました。
日本で一般的に見ることのできる植物画に比べると、じつに多様なスタイルが認められていることに驚かれたと思います。
作家達のアトリエ紹介からも、描き方の手法が一昔前とだいぶ変化していることがみてとれました。

植物画とは、植物を正確にわかりやすく描写するのが基本です。けれども、現代ではこの基本に加えて、作家独自の世界観に到達することが求められています。
最近ではAIの台頭も目覚ましく、便利な機器を利用することで、時間のかかるデッサンや修練なしにも正確な作品が描けるようになってきました。
技術的に上手な作品がありふれている状況では、なぜ描きたいのか、何を訴えたいのか、どうしてその植物なのかという作者の意志が、以前よりも重い意味を持つようになります。
上達ももちろん必要ですが、ぜひ自分らしさも大切にしていただきたいと思っています。

また年間講座では、5月からお世話になります。
今年度もよろしくお願いいたします。


Botanical Art Classes

池田真理子の植物画講座

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