2月の講座

今回は作品づくりに必要な事前の計画についてお話しました。

風景画や静物画と違い、植物画を描く際には花の咲く時期や、採取してからしおれるまでの猶予など、時間に関して把握しておくことが大事です。
また植物の全長や主要な部位のサイズを事前に調べておくことで、実際に植物を採取する前に適切なサイズの紙を準備できます。果実や根、種子など、どの部位を作品に含めるかを考え、おおまかな構図の見当をつけておくこともおすすめです。

これらの植物に関する情報は、図鑑やインターネットから簡単に得ることができますから、ぜひ、作品を描き始める前に調べてみてください。植物の特性や、生息地などの情報も有用です。

さらに余裕がありましたら、何のために描くのか、見る人に何を伝えたいのかといった、目に見えない自分自身の感情を言語化してみてください。そうすることで目標が見えやすくなり、どのようにアプローチすれば理想に近づけるか考えやすくなります。


午後の講座では、作品展会場で講評をさせていただきました。
様々な部位を組み合わせたステキな作品も見られました。各部位の形や色、大きさなどを描く前にイメージできていると、バランスの良い位置におさめることができ気持ちがいいですね。

次回は構図に関してお話しします。

Botanical Art Classes

池田真理子の植物画講座

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