6回目
今回は構図について学びました。
構図に関するテクニックはとてもたくさんあるので、その中から3つに絞りました。
① 主役の明確化
② 図と地の割合
③ モチーフ同士の接点
①と②は特に重要です。作品を鑑賞する人々の視線を誘導したり、作者の意図を込めることができます。
具体的には、配置場所や、相対的な色の強さ、彩色面積の多寡などによって、作品の印象を操作します。
とはいえ、無限の組み合わせがあるので、これらのテクニックを使いこなせるようになるまでには、ある程度の経験が必要です。
作品として制作するならば、できれば魅力的な構図の方がいいですね。
作者が表したいことが鑑賞者にスムーズに伝えられているかが、魅力的な構図か判断する際のひとつの目安です。
③に関しては少し毛色が違います。①と②ほど根本的な重要項目ではありませんが、できる限り気をつけたほうが良いポイントです。
画面上でモチーフ同士のアウトラインがピタリと接していると、前後関係がわかりにくくなるので、両者を重ねるか離すかした方がいいとお話ししました。デッサンの時点で意識するだけで、簡単に解決することができます。
写真に頼って描いていると、この点に気づかずに進めてしまう例をよく拝見します。写真は二次元化されているので、奥行きを参考にするには不向きです。
実物の植物を観察したうえで、重なり合う物体の前後関係を意識して描いてみてください。
次回は、今回学んだ構図のテクニックを心にとめながら、実際に作品を制作してみましょう。
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