5回目

夏休み明けの講座は、9月半ばにもかかわらず猛暑の予報が出るほどの気候でした。

今年は例年にない暑さだったので、絵を描くような気分にならなかったかもしれません。
それでも、予想に反してたくさんの力作を見せていただきました。

今回は、彩色の応用技法と題してドライブラシ技法を学びました。
題材は、ヒシという水生植物の種子でした。
忍者が使う「まきびし」の名の通り、非常にとがった4本の突起を持つ、硬い、縄文土器のような見た目の実です。
なるほど、これは武器としても十分威力がありそうだと納得させられる外観です。

奇抜な形をしているため、彩色の初期段階から複雑な凹凸を意識して陰影を追っていきます。
色自体は単純なので、形の描写に集中することができる課題です。


描画実習と併せて、種子をテーマに、被子植物と裸子植物の種子の違いや、どのような順に進化したかなどお話ししました。これから実りの季節になりますから、きっと果実や種子を描かれる機会が増えるだろうと思います。
その際にちらりと思い出してみてください。


次回は構図について学びます。
もう少し涼しくなっているといいですね!

Botanical Art Classes

池田真理子の植物画講座

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