6月16日
今年度2回目の講座では、白い花の彩色方法について学びました。
ご存知のとおり、白い画面に白い花を描くのはとても難しいことです。
しかし、身の周りを見渡すと白い花は比較的多く、楚々として美しいのでどうしても描いてみたい気持ちになりますね。
今回は練習のために、カシワバアジサイ、ギボウシ、ドクダミをモチーフにお持ちしました。どれも梅雨の時期にひときわ目を引く、清涼感のある白く美しい花たちです。
一般的には緑の葉を花の背景にまわしたりして白さを表現するテクニックも使われますが、今回は白地に花を描く場合を想定して陰影描写を学びました。
黒や白の絵具を使わずに、比較的鮮やかな絵具から影色を作る方法をお話ししました。ホルベインの絵具だと、ウルトラマリン、ミネラルバイオレット、イエローオーカーの三色を混ぜ合わせて影の色に近づけます。もちろん他の色同士を混ぜても黒や灰色に近づけることができます。
数年ごとに繰り返しテーマにしている内容なので、なかには覚えていてくださる方々もいらっしゃいました。
いろいろ試しながら日ごろの制作で活用してください。
展覧会の案内ハガキも良い感じに仕上がりました。皆さんに喜んでもらえて良かったです。
次回は構図についてお話しします。
0コメント