花の習作
先日ご紹介したチューリップを描いてみました。
色や形がはっきりしていて描きやすいかなと思っていたんですが、いざ描き始めると想像以上に難しい題材でした。
ダメというほどではないけれど、なんだかしっくりきません。
普段キレイな花を描くことがないので、まず、どんな雰囲気を目指していけばいいのかわかりません。繊細でヒラヒラした花びら、紫やピンクなどの艶やかな色に、まるでドレスを着ているような落ち着かない気分にさせられます。パーティーで居場所がないような心もちです。何か居心地が悪いなぁ…という気持ちが、作品に現れてしまったかもしれません。
真横から見るよりも、内部を覗き込むアングルが難しかったせいでもありそうです。
時間とともに花の形が変わってしまい、写真に頼ることになったのも良くなかった点です。動くモチーフは難しい!
やはり私には、ごろっとした無骨なタイプの植物の方が相性がいいなと思いました。
また、今回はあえてヴェラムをパネルに張らずに描いてみました。
小さいピースだったので固定できないという理由もありますが、固定しないとどのくらい波打つのか実際に試してみた形です。
ウィリアムカウリーのマニュスクリプトヴェラムを使用しました。
結果はご覧のとおりで、大きな波打ちができてしまいました。描いている最中も、筆で触るたびに波打ちが起きるので、描き心地は決して良くないです。ただし、波打ちにイライラして描けないというほどではありませんでした。
昔の作家たちは、一日の制作が終わるごとに、作品を本に挟んで平らにキープしていたと聞きます。
おもしろそうなので、波打ちを治す方法をいくつか試してみたいと思います。
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