8回目
今回は植物画の歴史についてお話ししました。
約2000年前の「薬物誌」に記された植物の図を紹介しました。カブの塩漬けからまじないに使われる薬草まで、当時の人々の生活が滲み出ていてロマンが感じられますね。
そのような薬草を見分けるために書かれた図を源流として、ルネサンス期や大航海時代を経て脈々とスタイルを変え、現代私たちが知るボタニカルアートの姿になっています。
後半は、展覧会に向けて制作されたみなさんの作品を見せていただきました。
カキやカエデなどの落ち葉、レモンやパッションフルーツなどの園芸種、シオデやサネカズラなどの野生種と、気持ちの込められた作品が盛りだくさんでした。
途中、描き方がつかめないと悩まれている方に向けて自作をもとに点描の解説を行いました。
展覧会まであと少し、楽しみながら筆致を重ねていってください。
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