6月17日

2回目の講座では立体の陰影についてお話ししました。
初めて受講される方々には、まずは鉛筆でグレースケールを作成していただき、鉛筆を使う際の力加減や、濃さの異なる鉛筆の使い分け方などを確認しました。後半は、作成したグレースケールをもとに球体の陰影を描写していただきました。
実際にはなかなか理想どうりにはいかず、教室の窓からの光、廊下の天窓の光、室内にある蛍光灯とダウンライトなど、じつにたくさんの光源が陰影に影響を与えていることに気づかれたと思います。そんな時はモチーフを白い衝立で囲み、必要のない光を遮断することで、理想的な環境をつくることができます。光源をひとつに絞ると陰影もシンプルになります。

継続して受講されている方々には、ミニトマトをモチーフにして陰影を描写していただきました。HやHBの鉛筆だけでは強い赤を表現できないことや、輪郭線が強いと球体のまわりこみを阻害してしまうことなど、それぞれが細かな点に気付きながら学習することができました。
過去にもミニトマトの陰影を描写をしていただいているので、上達度を実感していただけたのではないでしょうか。ぜひ両者を比較してみてください。前回の課題ジューンベリーもご自宅で彩色していただき、どの作品もそれぞれの良さがあって素敵でした。


次回は植物のつくりや進化、分類について簡単な講義を準備しています。
スケッチブックを注文された方々には次回お渡ししたいと思います。

Botanical Art Classes

池田真理子の植物画講座

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