植物は<未来>を知っている
図書館で借りた本が、意外と面白かったのでご紹介します。
ステファノ・マンクーゾ著、『植物は<未来>を知っている』NHK出版。
植物に記憶や視覚があるという、一般的には信じられないような感覚について、実験や最新の研究を紹介して説明しています。植物の葉脈の構造が建造物に利用されていることや、植物の根とインターネットが同じような役割を果たしているように、植物の仕組みを社会に利用できることがたくさんあるそうです。まだ未知の部分が多い植物の生き方を紐解くことで、将来的に人間社会の様々な問題解決のヒントにしていこうという内容です。
専門的な実験などが説明されているわりに、私のような植物の専門知識がない者でも読みやすい内容になっていました。
そほのかにも、植物が近くに見える環境の方が学力が向上すると言うデータや、宇宙船での長期的な生活には植物が精神的に好ましい影響を与えると言うデータがあるそうです。私は緑が乏しい環境にいると落ち着かなくなるのですが、気のせいではなかったのだと裏付けられた気がします。
身近な植物を見る目がガラッと変わり、今後ボタニカルアートを描く際にも影響がありそうです。
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