2月の講座
今回は、近年増えてきている独自性の高い作品をとりあげて皆さんにご紹介しました。
これまで植物画の暗黙の了解と見なされてきた見えないルールを、みごとに破った作品です。
型にはまらず、信念を持って新しい価値観を提示してくれる作品は、どれもとても魅力的ですね。
ちょうど先日似たような内容で講演を行い、本講座についてご紹介させていただく機会がありました。それに関連したお話しもさせていただきました。
植物画を描く際、どうしても結果や完成度を重視しがちです。誰かの真似や、型を踏襲しておけば安心安全という思考に陥りやすく、なかなか私も他人ごとではありません。
職業的に描かれる科学的な「図」ならばそれでも構いませんが、「画」として描くなら答えはひとつではありません。
答えは自分で見つけなくてはいけないものです。
もちろん正確な描写は大前提ですが、今回の講座では、植物画にも様々な切り口があることを学びました。
作者が、観察や描画のプロセスをいかに追求し自分らしく楽しむかが重要ですね。
皆さんも、植物と自分との間にあるストーリーを大切に、よい時間をお過ごしください。
まだ寒い日もありますが、草木を見ると、しっかり春に向かっているのが感じられます。
今年もふきのとうをおいしくいただきました。
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