8回目の講座

年間講座の最後の回でした。
展覧会に向けて制作されている作品を拝見しました。
どの作品も作者それぞれの持ち味が現れており、気持ちがこめられていて素晴らしかったです。

冒頭では、ウィリアム・フッカーの作品を使い、構図法についてお話ししました。
セイヨウカリンの構図の骨組みには、複数の三角形が使われているのがわかります。
安定したピラミッド型を使うのではなく、底辺を少し傾けて不安定さを醸し出すことで、枝振りが風にゆれるような雰囲気が感じられますね。

三角形だけでなく、四角形や円形、半円形、S字型など、いろんな図形を構図の骨組みに使うことができます。それぞれの形が持つイメージは異なります。
例えば、円であれば「調和」、「優しさ」を感じさせますし、使い方によっては「強さ」や「求心力」といったイメージを与えることができます。
作品にどんな印象を与えたいかを考えて、そのイメージにあった形を利用します。

どこに何を配置しようか迷われた際には、参考にしてみてください。

Illustration of Mespilus germanica 
Plate 69 labeled the Dutch Medlar 
William Hooker
Hooker’s Finest Fruits

Botanical Art Classes

池田真理子の植物画講座

0コメント

  • 1000 / 1000