タコノキ
昨年秋に開催されるはずだった展覧会が、このご時世でしばらく延期になっていました。
一応は、オンライン展覧会と称してネット上で画像が公開されていましたが、実際のところ作品は手元にあり、発送日さえ決まらない宙ぶらりんの状況が続いていました。
倉庫の奥に押しやられた作品は、ホコリをかぶりながら時が過ぎるのをじっと耐えているようでした。
最近ついに…、止まっていた時計の針が動き出したようです。
まだ油断ならない状況ではありますが、長かったトンネルの出口が見えてきたようでひとまずほっとしています。
久しぶりに額からとり出して加筆し、開催地に向けて送り出しました。
人間の渡航はまだはばかられるので、私の代わりにたくさんの鑑賞者に出会い、この作品自体が旅を楽しんでくれることを願っています。
Pandanus tectorius ‘Jorum’ 部分
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