2月の講座

1月に緊急事態宣言が発令され、一時はどうなることかと思っていましたが…、2月も無事に自主講座を開催することができ嬉しい限りです。お集まりいただきありがとうございました。

人に会って話すことが大幅に減ってしまった昨今です。家族以外の誰かとゆっくり落ち着いた時間を過ごせること自体が、とてもありがたいことだなぁとしみじみ感じました。
以前は当たり前だった対面講座も、今はなんだか贅沢なことをしているような感覚になります。
自動で検温できるディスプレイや空気清浄機、そして距離を保てる広い教室など、自治体のバックアップあっての事だと感謝しています。


2月の講座では、混色について学習しました。
さまざまな印刷物の画像の中から、受講生それぞれが数箇所を選んで小さな丸印で囲み、囲まれた色を絵具で再現するという課題です。基本的には三原色だけを混色して再現していきましたが、後からそれ以外の色を使った混色も行い、出来上がった色みの違いや混色にかかる手間なども比べていただきました。
鮮やかな三原色の粒子が、パレットの上でゆっくり混じり合ったり、また分離して刻々と変化する美しいグラデーションを見ていると、時間の流れがスローモーションのように感じられます。私も純粋に楽しませてもらいました。
この課題に引き続き、実物の植物を使って正確な色の再現する挑戦しました。
緑と赤のグラデーションが美しいアオキの実がちょうど良いモチーフでした。2月に入手できるのはどれも似たような色の常緑樹の葉ばかりなので、多少物足りなかったかもしれません。あたたかな新緑の季節が待ち遠しいですね。

今回の講座では、頭で理解しているモチーフの色と、それを再現するために必要になる絵具との間には、意外と隔たりがあることを学びました。目に見えている色は、その物体の形や、周囲の色からも影響を受けやすいものです。 
シンプルな課題で確認したことを、ぜひ制作の糧にしていただけるよう願っています。

イギリス人作家のジュリア・トリッキーさんに教えていただいた課題です。

Botanical Art Classes

池田真理子の植物画講座

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